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ISSAKUDIARY

名古屋市を中心に活動するヴァイオリン奏者、松本一策です。当ブログでは演奏会やプライベートのほか、趣味のマイクづくりに関すること、PA、htmlやcssなどパソコンのことなど、幅広く掲載しています。

オーケストラ2


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コメント

1. そ~なんだぁ~

楽しい(?)オケ話、ありがとうございました。 
わたしは、お値打ちな(主催者がしっかりお金を出してくれる?)のや、抽選で当たったもの、招待券をいただいたものでしかプロのオケを聴いてませんが、
やはり、ヴァイオリニストが目立ちますし、顔も覚えます。
先般、芸文で、アマチュア楽団だけど、力量があるのか、ゲストがよかったのかわかりませんが、チケットを持った友人が電車の遅れでギリギリセーフ・・超満員で、3F(?)バルコニー席に初に座りました。入場してくる指揮者やゲスト・演奏を撮る大きなカメラの横だったので、その画面をみてました。

Re:そ~なんだぁ~

コメントありがとうございます!
オケのチケットはちょっと高価。
だからこそここぞの演奏会で買いたいですね。

また興味のある演奏会がありましたらお声がけください。

ただいまコメントを受けつけておりません。

オーケストラ2



先日の投稿の続きでも書こうかな・・・

オーケストラの何がスゴイか


まずは金銭について、運営費がべらぼうにかかる割には援助がないとやっていけないという話。

そしてオーケストラの曲は、表現が無限に広がっており、生の演奏は格別なものがある。

そして団員。



各オケに特色・技量の幅はあるにせよ、
正しい音程、正しいリズムで演奏する能力は決して低いものではないです。

東京の主要オーケストラともなると、
日本で一番難しいコンクールで入賞するような奏者がゴロゴロいます。

日本音コン受賞者なんて、いやもうほんと恐ろしい。
凄すぎテクニシャン。


オーディションはさぞかし難易度の高い曲なのだろう・・・


とお思いでしょうが
実際はそんなことはないのです。

わたしはヴァイオリン奏者なのでヴァイオリンに焦点を当てますが


ご存知、アイネクやトルコ行進曲などでかの有名な

モーツァルト様!!

の協奏曲。

たいていはこれが課題です。(No.3.4.5)
ちなみに他楽器の課題も同じような傾向があります。

難しい重音のオンパレードや高い音程、速いパッセージなどはほとんどありません。

ブラームスやシベリウスと言った難易度の高い派手なヴァイオリン協奏曲はこれまでに私も学生時代に演奏していましたが、このモーツァルトは厄介そのもの。

練習したらその弾きにくさにすぐに戸惑います。

正確無比な音程
素直で溶け合うような音色
フレーズ感

伴奏も単純で、雰囲気とやらでごまかしたりはぜったいできず、
演奏技能の基礎が完全にあらわになります。

バイオリンそのものの価格、音色ももちろん差が出ます。
これはもうどうしようもない

この曲で人を蹴落として自分が一番に選考されるのは至難の業です。
たぶん、この協奏曲を弾いているコンサートに行けば、
その方の演奏能力は分かってしまいますねww


さて、そんないやらし~いオーディションを勝ち残ると
次に来るのが

オーケストラスタディ

オケの勉強????
ま、いわゆるオーケストラの楽譜の中で難しい部分を弾かせるというやつです。

これが、曲によるのですが、・・・

並みの協奏曲の難所を弾くより難しいものがちらほら出てきます。

しかも、曲の特徴を捉え、あたかもオーケストラのために弾く奏法をする必要があるのです。もちろんオーディションなのでオケによってだいぶ選考基準が違うようですが。

さて!

何十人の奏者から1位を勝ち取り内定が決まると、試用期間と言うものが始まります。
要は、
「お前がうまいのは分かったけど、
ほんとに実践で使えるの?まともな人間性なの?」

みたいなものを見られる期間です。
選考に漏れれば、明日から仕事は無し。また貧乏な日々が始まります。
数か月間、ひやひやしながら仕事を一生懸命こなします。

まあ普通にしてれば堕ちることはないですが。
(オケにとっても長い時間と労力を使って選考した奏者を流すのは・・・)




さて、

オーケストラで優秀な奏者

ってどんなのだろう??

管楽器はちょっと違うと思いますが
弦楽器、とりわけヴァイオリンは
  • すごく演奏上手
  • 言うことを聞く
  • 自我を出さない
  • 周りをよく見て感じてアンサンブルする
  • 奇抜なファッションはしない。
  • 客商売なのでムスっと弾かない。
などなど

まるで現代社会の協調性のありかたを
絵にかいたような役割。


でも考えてみると

⇒ 凄く演奏上手、コンクールでも入賞
⇒ 人より努力をしてきた
⇒ オーディションで1位を取る他の奏者にはない光る個性

そんな人間が、

⇒ 自我も出さず、
⇒ 個性も出さず、
⇒ 協調性をもって、

人並み外れた高い演奏能力を使う場所

それがオーケストラにおけるヴァイオリンTutti奏者に求められる能力
(Tuttiとは首席・副主席奏者をのぞいたその他大勢の奏者を指す)


こうやって考えると、就職戦争で悩む高学歴の学生と同じなのかなとも思います。
かれらもまた、有名な企業への就職がかなったあとにふたを開けてみれば、自分のしたい仕事が出来ず、モンモンする話はよく耳にします。

会社に入ってしまえば、専門能力は二の次。

専門以外の能力でしかのし上がれません。

会社という枠組みはオーケストラも例にもれず同じなのでしょう。



ただ・・・、
ヴァイオリンを演奏する人間は、まあ言ってみれば花形です。
目立って何ぼの楽器です。
そんな人が多くひしめき合い、個を隠し、能力のみを使う。


個を排することはオーケストラのTutti奏者にとって絶対の条件だと思います。
規律ある集団によって初めて創り出されるサウンドがオーケストラの弦楽の音。

を排し、
協調性をもち、
高い演奏能力を披露する。



それが出来る奏者が
オーケストラの奏者


まさに「職人」ですね。

ちなみにコンサートマスターや首席の方はちょっと違いますが、

また機会があれば書きませう。


拍手[6回]

コメント

1. そ~なんだぁ~

楽しい(?)オケ話、ありがとうございました。 
わたしは、お値打ちな(主催者がしっかりお金を出してくれる?)のや、抽選で当たったもの、招待券をいただいたものでしかプロのオケを聴いてませんが、
やはり、ヴァイオリニストが目立ちますし、顔も覚えます。
先般、芸文で、アマチュア楽団だけど、力量があるのか、ゲストがよかったのかわかりませんが、チケットを持った友人が電車の遅れでギリギリセーフ・・超満員で、3F(?)バルコニー席に初に座りました。入場してくる指揮者やゲスト・演奏を撮る大きなカメラの横だったので、その画面をみてました。

Re:そ~なんだぁ~

コメントありがとうございます!
オケのチケットはちょっと高価。
だからこそここぞの演奏会で買いたいですね。

また興味のある演奏会がありましたらお声がけください。

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